暮らし方Tips 〜田園都市線で[木張り/Kibariの家]<特別座談会>

横浜市の中でもセレブレティな街なみで知られる青葉区。東急田園都市線沿線には古くからお住いのかたと、健康や食、ファッション、住まいに敏感な若い世代が熱心に交流して街全体の文化度を高めています。一方湘南など沿岸エリアで育った[木張り/Kibariの家]も同じように感度の高いエリアの方々に受け入れやすい住宅。[Kibariの家]をはじめとして自然を愛し、センスの良い暮らし方を求める田園都市線沿線エリアには感度の高い住宅がよく似合います。今回はその田園都市線沿線で活動される土地不動産業と建築家からの視点、街の特性を熟知された住民からの目線で共通点をお話ししていただきました。

<特別座談会>
明日の株式会社代表 村尾周三江さん
建築家 山本寛之さん
株式会社フリーリーデザインボックス代表 西村巌さん

今日は北米西海岸や湘南などの沿岸で育った[Kibariの家]が似合う街として田園都市線沿線に注目してお話を進めさせていただきます。

(西村)私どもは田園都市エリアで不動産業で活動している企業ですが、単に土地建物の不動産売買だけではなく、リノベーションや新築を建てる活動に主軸を置いてきました。土地を売ったら終わりではなくて、その後に工務店や設計者の方と一緒になって家づくりを進めていきたいと思っている不動産会社です。田園都市線沿線のかたがたは住まいや暮らしに対する意識の高い方が多いと思います。一方で昭和40年くらいに東急グループが開発し大手ハウスメーカーの比較的おとなしい家が多いことも感じており、この環境の中でもっともっと素敵な住まいが作れるのではないかと考えたのです。その一環として「木張りの家」という企画で、長くおつきあいをいただいている工務店さんと住まい手の暮らし方を咀嚼してかたちにする建築家のご協力が必要で、「木張りの家」のコンセプトをよくご存知の山本さんに参加していただきました。
田園都市の特性とはどのようにお考えでしょうか

(村尾)青葉区は横浜市内でも二番目に農家さんも多く、蛍が飛び回るほど自然も残っていますが、駅前はどちらかといえば東京を向いている町です。高齢者層が第二位で、15歳以下の人口も第一位の、お年寄り子供とお母さんだけの昼間人口が少なくなる町です。帰国子女もナンバーワンで、犬の登録数もトップです。わりと保守的な面もありますが子育て環境としては抜群ですから、若いママが住まいを購入されて住まわれている方が多いです。

(西村)商店街の活動や世代間交流が活発ですね。バブルの時代からの高級なブランドイメージがあります。

(山本)歴史もあってお年寄りの方と若い方の交流があって、、となると私の住む湘南とあまり変わりがないのかなと思います。湘南はローカルがしっかりしていて地域同士の交流も盛んです。ゆいいつの違いは、ここは都内まで1時間で行けることがコンセプトですが、湘南はそれよりも遊び場に近いことだと思います(笑)。それ以外は町の要素が同じだと思います。ローカルが支えてくると街はとてもクオリティが高くなります。

(村尾)そうですね、センスは似ているかもしれません。海はないけれど緑や街路樹も多くまちづくりとしては綺麗ですね。住宅を見ていると最近では若い方にシフトするとリノベーションにこだわったりしています。
そんな田園都市線沿線で木張りの家を推奨していこうというと。

(西村)田園都市線沿線と湘南は、地元愛だとか暮らしかたにたくさん共通項があると思います。40-50歳代の方には田園都市線エリアは住宅地として憧れの土地。そして湘南は遊びに行くエリアとして華やかさがあります。「木張りの家」にはそんな湘南への思いがあって、ナチュラルでやわらかい印象もあるし、カジュアルでジーンズのような感覚です。

(村尾)このエリアで木にこだわりのある方はたくさん思い出します。またこのエリアはホームパーティも多く女性の発信力がありますが、健康や食に関して感度の高い方が多いことは、木の家とか自然素材の家なども自然に受け入れられると思います。

(山本)木の家は湘南ではとてもスタンダードですが、フィールドも変われば面白い。暮らしの提案から始まり、まず建物は街並みを大事にしてその土地らしさを出していく。内装はお客さんの個性を引き出していくことが僕の建築家としての家づくりの考えかたです。建築家はとかく自分の主体性が全面的に出るのですが、あくまでも住んでいく人が主体となることが大切です。また、僕はアメリカ西海岸と湘南の沿岸で木の家を作ってきましたが、その中で信州のきこりグループと出会うことができました。湘南と信州の山を結ぶ「ソマミチ」というプロジェクトです。その活動の中でお客さんを山にお連れして実際に木を見て、木を選んだりすることで家づくりの楽しさや自分の家のストーリーができ上がるのです。国産材を使った木張りの家への愛着も出てきます。僕は自分でその役割ができると思っています。国土の80%が森林でその7割弱がダメになっているのに8割くらいで輸入材を使っているという現状を知らないだけです。それをどこかで子供たちに教育していく。それは湘南だけでは発信力が足りませんから、そうした意識の高い地域はないかと思っていたところなのです。

(村尾)この街には感度の高い方が多いです。私たちは桜台ビレジの空き店舗で高齢者と若い私達の世代で新しい地域雇用を生み出そうとしています。東京に出稼ぎに行くのではなく、自分たちの街で仕事を作って子供達のそばで働く女性を増やすというコミットをしています。インターネットというとどうしてもグレーのデスクで仕事をしているというイメージなのですが、私たちのコールセンターでもお世話になっている手作り家具「ウッディーハート」さんのこの大きな木のテーブルでご飯食べてお仕事して、子供達とのコミュニケーションが生まれています。ぜひ子供達も山に連れて行きたいですね。

(西村)この街はたんにかっこいい家を作るのではなくて、家づくりに対する造詣の深い、奥にあるストーリーをわかっていただける意識の高い方が住むエリアだと再確認しました。家とはしたい暮らしをするためのゴールですから、どんな生活を求めていくのだろうかということを改めて意識したいと思います。それから子供の世代に対する住まいの教育も大切だなと感じました。

こうした環境の整った田園都市線沿線で「木張りの家」が多いに受け入れられることを期待しています。ありがとうございました。

<プロフィール>

明日の株式会社代表 村尾周三江さん
1970年鳥取県出身。「明日の株式会社」代表取締役。12歳から横浜市緑区長津田に住む。2008年「明日の株式会社」を創業。都内や地元の企業のHP制作やコンサルティング、イベントの主催など地元での女性の社会進出にも貢献。「浜銀総研ビジネスウーマンアワード」、働きやすく子育てしやすい企業に送られる「よこはまグッドバランス賞」、女性が開発した優秀な商品、モノ、サービスに与えられる「神奈川なでしこブランド」など各賞を受賞している。


建築家 山本寛之さん
1974年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。99年に渡米、アメリカ西海岸で住宅・ランドスケープの設計活動に従事し、湘南エリアで木張りの家を作ること10年目を迎え、2017年から鎌倉を拠点に信州の林業を取り入れた新たな家づくりへ。地元ビルダーとの繋がりによる家・家族・風景を繋ぐ暮らし創りを提供します。国産材利用2X4住宅はクラシック。サーフィン、自転車、モトクロス、セイリング、アンティーク、ガーデニング、ものづくり


株式会社フリーリーデザインボックス代表 西村巌さん
1974年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。99年に渡米、アメリカ西海岸で住宅・ランドスケープの設計活動に従事し、湘南エリアで木張りの家を作ること10年目を迎え、2017年から鎌倉を拠点に信州の林業を取り入れた新たな家づくりへ。地元ビルダーとの繋がりによる家・家族・風景を繋ぐ暮らし創りを提供します。国産材利用2X4住宅はクラシック。サーフィン、自転車、モトクロス、セイリング、アンティーク、ガーデニング、ものづくり